北斗七星の神話や、様々な呼び方まとめ

伝説

熊と長いしっぽ

アメリカ・インディアンの方では、北斗七星の4つの星を熊、残り3つの星を長いしっぽとして捉えていました。

あるとき深夜の森で迷った熊は、森の木々が歩き回っている奇妙な光景に出会います。
熊はその場から慌てて逃げようとしますが、動く大木になんどもぶつかってしまいます。

とても大きくて力の強そうな木にぶつかると、その木は熊のしっぽを掴んでぐるぐる振り回し始めました。
そしてハンマー投げのように振り回された熊は天に投げられ、天に昇って星になりました。

何度も振り回されたため、しっぽが伸びた状態で星になったそうです。

 

棺と3姉妹

北斗七星は北極星の周りを回っている、星の並びです。
北斗七星の4つの四角い星を殺された男性が入った棺、残り3つの星をその男性の3人の娘たち、そして北極星を男性を殺した犯人に見立てたお話があります。

3姉妹は父親を殺された復讐として、毎夜に棺を持ちながら犯人の家の周りを動き回っています。
北極星が動かないのは、犯人が外に出ることができないためだといわれています。

この伝説はアラビアのものですが、このことから北極星は人殺しの星だといわれていたそうです。

ちなみに3人娘の真ん中(ζ星ミザール)は、子供をおんぶしながら犯人の家の周りを回っています。
ミザールは拡大するとアルコルという小さい星が近くにあるため、母と子供に見立てていたそうです。

 

熊と3人の狩人

こちらも熊のしっぽと同じくアメリカインディアンのお話で、4つの星を熊、3つの星を3人の狩人に見立てたといいます。

春になると昇る北斗七星。
熊が地上に顔を出すと、3人の狩人が獲物だと追いかけます。

しかしいつまで経っても捕まえることができず、追い続けてとうとう冬になりました。
冬になると北斗七星は地面の下に沈むため、熊は地面に身体をぶつけたのでようやく狩人たちは獲物にありつけるのでした。

 

自宅と大工と父と子

韓国では、4つの星を家、3つの星をそれぞれ大工・父・息子と見立てたお話があります。

大工がある家族に家を建てましたが、その家はぐらぐらしており今にも崩れそう。
そんな自宅を見てお父さんは大工に対して「早く直せ!」と怒り、そんな様子を息子が追いかけて止めようとしている、といいます。

ちなみにお父さんの星ミザールは、よく見るとアルコルという小さな星が近くにあります。
ミザールをお父さん、アルコルをカナヅチと見立てて、大工に怒り狂う姿をイメージしていたのかもしれません。

 

北斗七星の様々な呼び方

物に見立てた呼び方

その特徴的な形から、北斗七星は様々な物に見立てられていました。

最も有名な呼び方は「ひしゃく」で、7つの星の並びからはとてもイメージしやすい形です。

その他には「フライパン」「しゃもじ」「舟(1〜2人乗り程度)」など、様々な物をイメージすることができます。
フランスの方では「シチューなべ」、英語圏では「ビッグディッパー(大きなスプーン)」と見ていたようです。

 

7人と7匹の呼び方

7つの星ということで、この星たちを「7人の和尚」「7匹の豚」など、人や動物に見立てることがありました。

中国の方では北斗七星が7人のお坊さんになって地上に降りてきたという話や、北斗七星を豚の星として見ていたことからそのような呼び方が生まれたのかもしれません。

その他の地域では7人の神様に見立てていたなど、国によって呼び方の違いが見られます。

 

4つの星と3つの星に分けた呼び方

北斗七星の並びを「4つの星(四角形)」と「それを追うような3つの星」に分けて、色々な呼び方が生まれました。

まずサイコロの目(4と3)が並んだ形のようであるとして、「四三(しそう)の星」という呼び方がありました。
たしかにサイコロの目はとてもイメージしやすい並びです。

その他には4つの星を動物、3つの星をそれを追いかける者と見立てた呼び方もありました。
「牛と牛泥棒2人とそれを追う農夫」「熊と3人の狩人」

また4つの星を物、3つの星を人に見立てる呼び方もあり、「形が歪んだ家と直そうとする3人の大工」「棺とそれに寄り添う3人の人」などがその筆頭です。

 

参考

春の星座博物館(著:山田卓)

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