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常に北の空にある星
北極星は、一年中いつでも北の空を指しています。
すなわち一年中見ることができる星で、他の星たちはこの星を中心に回っているように見えます。
ですがよく見ると北極星は少し動いています。
北極星は変化する
実は北極星となる星は、月日が経つごとに移り変わっていきます。
地球の自転軸はゆっくりと小さな円運動をしているため、自転軸の先にある星(すなわち北極星)が徐々に変化します。
現在はこぐま座のポラリスが北極星となっていますが、8000年後ははくちょう座のデネブが、12000年後はこと座のベガが北極星になります。
北極星の呼び名
日本
方角を知ることができるため、「北の一つ星」「心の星」「子の星」「方角星」などと呼ばれていました。
方角の呼び方が一般的だったことが読み取れます。
ちなみに子の星というのは、十二支を方角に割り振った時に子が北の方角にあることからきています。
飛鳥時代のあたりでは「北極様」や「妙見」などと呼ばれ、災害から人を守る仏である妙見菩薩の星とされて信仰されていました。
ポーニー族
北米の先住民族ポーニー族は北極星のことを「カラリワリ」と呼んでいました。
これは動かない星という意味で、他の星たちが北極星の周りを回っていたことから「族長の星」とみなされていました。
参考出典
・星の辞典
・天文の世界史
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