Spica
おとめ座α星
1.0等
スペクトル:B1型
色:青白
目次
「麦の穂」
スピカはラテン語で、「麦の穂」という意味のある星です。
このあたりの星たちを繋いで農業の女神(おとめ座)の姿をイメージした際、手に持つ麦の穂先で輝いていることに由来します。
スポーツなどで履くスパイクと言葉がよく似ていますが、これは語源が同じであるためです。
スピカはとげとげした穂の先で輝いており、スパイクは足の裏がとげとげしています。
春の夫婦星
スピカはうしかい座のアルクトゥールスと合わせて、春の夫婦星(めおとぼし)と呼ばれています。
オレンジのアルクトゥールスと白色のスピカ、男性のうしかい座と女性のおとめ座。
この対比が、夫婦星と呼ばれるきっかけになったのかもしれませんね。
明るさは控えめ。でもとても大きい
スピカは全21個ある1等星の中で明るさが15位の星です。
明るさは控えめですが、星の大きさは桁外れでした。
なんとスピカは、大きさが太陽の直径の600倍もあり、アルクトゥールスの25倍という超巨大な星でした。
それにも関わらずアルクトゥールスよりも暗いのは、地球との距離が200光年という離れたところにあるからだといわれています(ちなみに前者と地球の距離は25光年で近め)
各地の呼び名
和名「真珠星」
福井県の方で、この星は真珠星と呼ばれていたそうです。
青白い輝きのイメージからその名が付いたと言われています。
中国「角」
中国の方では「角(かく)」と呼ばれていました。
おとめ座やさそり座のあたりを中国では青竜の姿だと捉えており、このスピカはちょうど竜の角にあたることからそう呼ばれました。
参考
・春の星座博物館
・星座の神話
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